システム開発技術者からすると、プログラミング言語ごとにおける相場はとても気になるでしょう。勝ちが高ければ高いほど、報酬も高くなります。勿論開発の場合はプログラミング言語だけでなく、OSやデータベース、さらにはフレームワークも絡んでくるため総合的な判断は必要になってくるでしょう。
プログラミング言語別相場
以下がプログラミング言語別における相場です。多少ばらつきはあるもののほとんどが60万円以上です。恐らく正社員として働いているのであれば、まずはもらえない報酬価格でしょう。ある程度即戦力で、自力で仕事を進められるエンジニアであれば高い報酬を狙うことが可能になります。フリーランスのスキルや経験によって単価がかなり上下することになるため注意しましょう。
言語 | 平均単価(万円) |
PHP | 65-79 |
Java | 58-70 |
Python | 60-80 |
Javascript | 60-80 |
Ruby | 75-85 |
C | 60-70 |
C++ | 55-65 |
C# | 60-70 |
VB.NET | 50-60 |
Go | 75-85 |
Swift | 75-80 |
R | 65-80 |
SAS | 60-80 |
PHP
PHPはWebサービス関連の開発において、多く使用されるスクリプト言語です。かなり人気の言語で、これができれば、まず失業する恐れはまずないでしょう。これからも高い需要が見込める言語です。
Java
OS問わず使えるJavaは、さまざまなシステムを構築する際に使われます。Webアプリケーションや大規模システムの実績も多いので、使用する機会はとても多くあります。
Python
Pythonは上記2つに比べると、単価が高めです。それは最近出てきた言語であるため、希少価値があるからです。Pythonは、シンプルにコードが書けるので人気が高いです。
Javascript
フロントサイドで使われる言語なので、Webサービスやゲーム開発に携わる案件が多いです。この言語はバックエンドでも使用されることが多くなってきています。
Ruby
Rubyは日本人技術者が開発した言語になります。数多くのフレームワークが存在しており、中でもRuby on Railsが良く知られているでしょう。
C
C言語は、プログラムの実行速度やメモリの使用効率に優れている言語で、1900年代に誕生したことから、使い手も中年世代以降がとても多いです。
C++
C++はC言語からの派生言語であり、オブジェクト指向の言語でもあります。この言語はカーナビ開発などでよく使われています。
C#
C#はマイクロソフトが開発したオブジェクト指向のプログラミング言語です。C#はGUIアプリの開発やWebアプリの開発、ゲームの開発、AR・VRの開発などで使われています。
VB.NET
VB.NETはWindows開発案件では頻繁に登場します。これができていれば仕事量がかなり多くあるため、失業することはまずないでしょう。
Go
Go言語は、Googleを中心に開発が進められた言語で、若い世代を中心に使い手が沢山出てきています。案件では、WebAPIの実装やWebサービス開発が多いです。
Swift
Apple製品向けのアプリ開発が主な案件となります。iOSアプリやmacOSアプリの開発には必須となるプログラミング言語です。
R
研究機関などでよく使われる言語であり、データサイエンスの分野であればかなり活躍します。グラフィック機能にも精通している言語です。
SAS
SASは製薬業界を筆頭に、金融や保険業界でもよく使われる言語です。システム開発だけでなく、統計解析の分野で大活躍しています。
ニッチ言語でも需要はあるか?
ニッチな言語であるR、SASの場合、かなり案件が絞られます。筆者もこの2つの使い手でありますが、需要は製薬業界や金融機関などに限定されています。そのこともありニッチ言語に精通している技術者はフリーランスエージェントを複数登録しておくことをお勧めします。なぜなら、1社あたりが抱えている案件はとても少ないため、仕事が途切れてしまうことがあり得ます。エージェントに5社以上は登録しておくことが好ましいです。
オープン系開発言語の需要
JavaやPHPなどはまさに開発プロジェクトにおける定番の言語でしょう。仕事はいくらでもある状況で、ある程度仕事が選べる状態にあります。そのため、エージェント会社は3社ほど登録しておけばまず困ることがない状況です。さらに単価のより良い案件を選択していくことで、さらに大きな報酬を狙うことができるはずです。
需要の薄い言語
その一方で、とても需要のない言語もあります。Fortranなどはまさにその典型であり、商業的な需要がほとんどないため、仕事を見つけることがかなり難しいです。いずれはVBscriptなども需要が亡くなっていくと言われています。需要が下がっていく言語に対して執着するのではなく、新しいスキルの取得にも励んでいく必要があります。
平均相場よりも高い報酬をもらう方法
プログラミング言語別の相場は以上の通りになりますが、これよりも多くの報酬をもらうためには以下のような手段がおすすめです。
上流工程のスキルを身につける
技術者として付加価値を付けるためには上流工程の経験がポイントになります。業界知識、業務知識、設計経験があると単価を上げることが可能です。技術面により交渉で優遇してくれますので条件アップにつながっていきます。市場価値を上げていくことで、高い報酬をもらうことができます。クライアントと契約や採用においても常に選ぶことができ、安定して高い報酬が望めます。テストなどの楽な仕事に流れるのは辞めましょう。
新しい技術を身につける
市場価値を上げるためには希少性の高い技術を持っていることも条件となります。vba、htmlなどではなく、kotlinやtypescriptなどができると金額が高くなります。学習してさらなる報酬を目指すことができます。他の職種の技能がある場合も有利です。ディレクター、デザイナーやコンサルタントなどもできるとさらに重宝されます。難易度の高い仕事もできるようになり、信頼されるようになります。70万円、80万円と上がっていきます。自身の独立をする際はできるだけ、新しい技術を積極的に身につけましょう。
データサイエンス分野を極める
データサイエンスの分野は求人数は少ないのですが、業務をできる人が少ないためビジネスで希少価値が高いです。機械学習などができると確実に高い報酬が望めます。比較してみると単価の安いクラウドソーシングなどで探すよりはフリーランスエージェントに登録がおすすめです。幅広い仕事ができることが条件となりプログラミング言語だけでなく統計学の素養も必要になります。
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