フリーランスITエンジニアは労働時間はどれくらい?について働き方について記事で解説します。IT業界と言うと,帰れないとか、そもそも休みがないとかネガティブなイメージがとても強いです。しかしそれは会社員の話であり、フリーランスの場合はどうなるのでしょうか。
フリーランスITエンジニアの労働時間は月にどれくらい?
労働調査協議会の調査によると、2018年のITエンジニアの平均労働時間は年に1981時間程度です。これは月に165時間程度の稼働をしていることが分かります。日に8時間程度働く計算になりますので、とても一般的と言えるでしょう。ただしこれは全体での話であり、個人にそのまま当てはまるかと言うとそうとも言えません。
Source:労働調査協議会
フリーランスITエンジニアのスケジュール
フリーランスITエンジニアの1日のスケジュールは以下のような感じで、会社員とそれほど変わりません。雇用とは違って、労働基準法の適用外なので個人でコントロールが重要。働ける種類が今は増えていますが、雇用とは違って副業だとしても休みの取り方も違います。多くの者は会社員ですので、違いも知っておく必要があります。
07:00 起床・朝食
08:00 電車移動
09:00 業務開始
12:30 昼食
18:00 業務終了
19:00 帰宅
20:00 夕食・風呂
22:00 趣味
24:00 就寝
フリーランスITエンジニアの労働時間の実態
それでは個人レベルで見たときに労働時間はどのような要因が絡んで変化していくのでしょうか?一般的には以下のようなことが絡んできます。転職で変わる会社員であれば企業の文化、社風にも影響されますが、働き方は1日自由に使えるのがフリーランスで、週に何日もリモートも可能ですし、経験を活かせて収入をいくらでも増やせます。職種によっても残業は変わりますが未経験だと長くなりがちです。
年収は保証されない
フリーランスの場合は、業務内容を達成すれば終わりで、年収は保証されません。稼働時間で年収は決まっていきます。条件がよくても目指すゴールが達成できればそこで修了。就職した会社員のように残業代で稼ぐわけではありませんのでここが大きな違いです。しかし成果を出せば次の案件獲得が簡単になります。月の稼働を見ると、日数は平日20日で160時間が基本ですが、以下に効率的に時間を使えるかがポイントです。
プロジェクトの進捗
これはエンジニアと言うよりプロジェクトそのものの問題になりますが、そもそもプロジェクトが進捗が悪く遅延を起こしている場合、無理やり休日対応をしてでも仕事をしなければなりません。プロジェクトマネージャーが逃げているようなプロジェクトや人員の入れ替わりが激しいブラックプロジェクトになると、確実に労働環境は悪化します。
エンジニアのスキル
エンジニアのスキルの問題で、労働時間が伸びてしまう可能性があります。これはプログラマーのような職人の仕事になればなるほど響きます。腕のいいプログラマーであれば1時間で終わる仕事が、凡人がやると10時間かかってしまうこともあります。つまり労働時間は技術者のスキルによっても差が出てきてしまうのです。
クライアントの問題
もともと用意していた工程や要件に対して、クライアントが後出しで次から次へと無茶な要望を出してくる場合もあります。もちろんスケジュールは組みなおすことが多いでしょうが、無茶苦茶な要求をしてきた場合は、対応せざるを得なくなってしまうため炎上してしまいます。理由にもよりますが、フリーランスエージェントではサポートもしているので相談しましょう。納期が無茶苦茶なら常識の範囲で交渉してもらえます。
フリーランスの場合、労働時間の注意点
フリーランスの場合は、上記の問題に付け加えて事務処理なども自分で行う必要があると言うことも考えておかなければなりません。メリットやデメリットを説明します。労働者とは違って、事業は場所も時間も問いません。そのため規定は自分で決めます。目的に合わせて時間を使って、資格を取得するなど工夫しましょう。
営業に時間をとられる
フリーランスの場合は自分で営業をする必要があります。直接営業するには当然ながら時間がかかります。営業時間を計算に入れておかないと、多忙なフリーランスエンジニアになってしまうのです。フリーランスの場合は仕事をこなすだけでなく、自分を売り込む時間も作らなければなりません。
確定申告に時間をとられる
フリーランスの場合は確定申告があります。サラリーマンであれば税金の手続きは会社がやってくれますが、フリーランスはそうはいきません。確定申告は義務であり、行わない場合はペナルティがあります。日々の報酬や経費は自分で帳簿につけて管理してください。
商談や飲み会
参考にフリーランスの場合は仲のいいクライアントとの飲み会があったり、商談をしなければなりません。この時間も当然ながら発生するため、労働とは別に時間を作らなければならないのです。事実として定められた労働の時間の外で、事務所やカフェなどで取引の取り決めやインタビューなどもする必要があります。事業者はこれらで休憩する時間すらないこともあります。就業時間のほかにも運営会社を経営するためにやることがあります。
インフラエンジニアの場合
インフラエンジニアの場合は現場作業が発生する関係で、該当すれば夜勤や休日対応というものが発生する可能性があります。特に運用監視オペレーターなどの場合は対象なら夜勤がかなり高い確率で発生しますので注意です。システムは24時間稼働していますので、それに応じて終業までは人間の目によるチェックも必要になってきます。
顧客先作業
フリーランスエンジニアは自分で時間を決めることができるケースが多いのですが、必ずしもそうとは限らないのが実態です。顧客先作業になる場合は通勤時間なども見なければなりません。この時間もフリーランスエンジニアにとっては負荷になるでしょう。それがいやであれば在宅勤務で仕事をすることが好ましいでしょう。
炎上プロジェクトもある
ブラックなプロジェクトになると、そもそも参画する時点で炎上している可能性もあります。あまりにも無茶苦茶なスケジュールにおける仕事を振られてしまうと、かなり厳しい勤務時間になることが予想されます。その場合はある程度覚悟を決めたほうがいいかもしれません。事前にわかるためには面談などで聞いておくことが良いです。
フリーランスエージェントの場合
フリーランスエージェントを使ってフリーランスをしている場合は、時間の扱いがある程度決まっています。サービスになりますから納品までは時間を削ってでも対応が必要になります。c#、kotlin、javascript、java、pythonやwebでの開発の仕事はそれぞれ受注してから結果として過酷なワークになることも多いです。希望の専門の仕事を数多くうけても決して楽ではありません。
精算幅
フリーランスの求人情報では生産幅というものが用意されているケースが多いです。普通は140-180hとあります。フリーランスとしての月額の契約単価が100万円だとすると、月の労働時間が140時間から180時間までは100万円もらえるということになります。
超過分の上乗せ
それでは180時間を超過したらどうなるのか?上限を上回った場合は超過分の支払いが行われます。「超過単価×上回った時間」分の追加賃金の支払いとなります。
下限を割った場合
それでは180時間を下回ったらどうなるのか?下限を下回った場合は引かれていきます。「控除単価×下回った時間」分の賃金が引かれます。自身のスキルが高く、すぐに開発が終わると下限を割るケースもあります。アプリやAIなど、今は人材が働くうえで活躍する舞台は多いです。
フリーランスで労働時間を短縮する方法
それでは最後にフリーランスの技術者がどのようにして残業時間、労働時間を短くできるのか?を紹介します。基本的に充実した生活を準備、実現するためには以下のことに集約されます。
言語スキルを身につける
IT技術者はスキルや経験があってこそです。スキルアップをどんどんしていきましょう。swift、php、go、rubyなどたくさんありますので興味があれば覚えていきましょう。不足分はスクールなどに通っていきましょう。最短で学ぶ環境をしっかり常に作っていきましょう。稼げるようになるとプライベートの時間が増やすことができるようになります。効率が良いため、労働時間帯が短くなりやすいのです。
福利厚生も活用すること
フリーランスのエージェントでは登録することで様々なサポートをしています。スキルの悩みや不安だけでなく、確定申告のさいには税理士の紹介もしてくれます。確定申告の作成は意外と時間がかかるので、削減したい場合は税理士に資料提供、交渉して依頼しましょう。正社員とは違って確定申告は必須です。
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