SASプログラマーは未経験でも活躍できるのか?仕事情報を検索して採用を得ることが可能か?転職について記事にしています。SASプログラマーというのはとてもニッチであまり存在も知られていませんので、知らない方が多いのは事実です。しかしとてもニッチな分野のプログラマーでもフリーランスになることは可能です。そこでSAS未経験者はどのようにしてフリーランスになることができるのでしょうか。
SASとは?どのようなプログラミング言語なのか?
SASとはStatistical Analysis Systemの略称であり、このシステムはSAS Instituteというアメリカの会社が開発した統計ソフトです。SASは元々解析ソフトになるのですが、商業的にも色々な業界に需要が出てきたことから、システム開発にも使えるようになりました。
現在では、製薬業界を筆頭に、金融、保険、通信、流通、インターネット業界でも使用されるようになり、用途もデータ分析だけでなく、システム開発でも使用されることになりました。SASを用い働きたい方は、まずはエージェントなどに相談してみるといいでしょう。第二新卒から挑戦する方もいます。
プログラマの人口はそれほど多くない
上記を見ればわかる通りですがプログラマの人口は多くありません。下記でも説明しますがこのSASを導入している会社はある程度限られているからです。教育や研修の制度としてSASを導入している会社も少ないです。また企業では資格の手当てを支給しているところもすくないため取得して給与に反映している企業も少ないです。正社員での年収は年齢や経験によりますが400万、450万円、500万円くらいになりますがフリーになれば1.5倍~2倍もらえますので900万円くらいも狙えます。
求人も少ない傾向
探す上では営業や販売、アルバイトなどの職種と比べると各種待遇、平均月給や時給は良いですが、求人の数は少ないということを理解いただき探したほうがいいでしょう。ただし一部業界で需要が高く、急募で掲載されているケースもあるため期間、タイミングが重要。設計やビッグデータの経験がなくても、ブランクがあっても採用されます。理由は技術者の数も少ないから。それよりも製薬では生物統計学の分野になりCDISCの知識を求められるケースがあります。
フリーランスよりも最初は社員採用から
SASはJavaやPHPの他のSEやPG、保守の職種にくらべるとニッチです。まずキャリアを始めるには社員として働き、経験を積むのが賢明です。筆者はSAS経験が10年以上ありますが同様の選択でした。勤務地のエリアは東京(中央区、港区、江東区、千代田区あたり)か大阪になり通勤も楽で、最寄り駅から徒歩も可能なところです。社員なので自由な時間で働くわけではなく、固定の就業時間でやることになります。正社員なら賞与や昇給、退職金も設定されておりしっかり出るところが多いです。
残業時間はそれほど多くない
SASの場合は以下でも説明しますが、業界がITとはちょっと違うため、残業時間もせいぜい約20時間くらいになります。時短なども受け入れてくれる企業が多いですので年間で休暇もしっかりとれます。服装などは企業によりますがオフィスワーク系になるので完全にビジネスカジュアルOKのところもあります。グローバルな外資系企業も多くあるので職務で英語なども使います。また勤務も単発や短期ではなく1年以上の長期になりますから、収入も安定しやすいのがポイント。
福利厚生も良い傾向にある
SASプログラマは女性が比較的多いメディカル関係の会社になる傾向にあり、面接や面談してみるとわかりますが福利厚生もさまざま良いです。育休、産休などは充実しています。関東や関西に拠点を置いている会社が多いため、比較的体力のある会社が多いからです。転勤などはありません。
SASはどこで習得できる?どのような業界で使われる?
SASは独学であれば家でもできるでしょうが、実際に実務経験を磨くとなった場合、どのような業界で習得できるのかというと、キーワードをいくつか変更して検索すれば大量に出てきて分かりますが金融、保険、製薬になります。そしてSASを知るためにはデータ分析の前にプログラミングを覚えていかなければなりません。そうなると、常にSASに触る環境が多い職場が好ましいです。となると、製薬業界が最もとお勧めと言えるでしょう。スキルがない方でも学習すれば可でOKと言う求人が多いです。
統計解析業務やデータマネジメント
CROや製薬企業では統計解析やデータマネジメントの部署があり、そこでSASに関しての高い需要があります。具体的には統計学の手法を使う際にSASを利用するからです。統計学だけでなく、プログラミングする量も多く、ADAMデータセットを作成したり、解析帳票で集計プログラムを作成する際にもSASを利用します。かなりマニアックな仕事ですのでスタートから慣れるまでは大変かもしれません。
業務内容がとてもアカデミック
CROや製薬企業ではそもそも新薬開発の業務となるため、全般の業務がとてもマニアックです。市販されてる薬や新薬の安全性と有効性の業務なので、解析帳票を見るととても難しそうな文言ばかり。しかし覚えていけば専門性が身について食いっぱぐれしなくなります。スキル面ではACCESSなどと一部連携するのでオフィスソフトやVBAが使えておいたほうがいいでしょう。
なぜ製薬業界がおすすめ?
SAS未経験者には製薬業界がおすすめと言える理由は以下のようなことが挙げられるでしょう。プログラムを作成する際には以下のような点を踏まえるといいでしょう。製薬業界では日々SASのサービスを利用する株式会社が増えています。勤務の上では英語と同じくらい、需要が高まっています。SAS技術者は歓迎されます。
SASの使用頻度が高い
製薬業界はSASの使用頻度が極めて高いです。SASを使うのはデータマネジメント部門と統計解析部門になります。そして両者ともにデータ分析だけをするわけでもなく、開発やツールを作ることもあります。そのため、いろいろ勉強がしやすい環境にあるといえるでしょう。プロジェクト詳細、業務手順書などでもSASを指定しているケースが多いです。
残業は多くない
製薬業界はITのようなブラック業界ではありません。ITだと深夜残業や泊まり込みもよくありました。今では落ち着いてきてはいますが、モラルの崩壊している企業も多くあります。それに比べると製薬業界は品格的にもましな人が多いので、酷使するような環境ではないので、長期就業が可能です。webなどの転職、フリーランスサイトに登録してみましょう。東京都で需要が高まっています。
需要が高い
製薬業界は製薬メーカーとCRO企業がありますが、どちらもデータマネジメント部門か統計解析部門であればSASの需要は極めて高いです。そのため、プログラミング経験があれば、SAS未経験者でも入り込めるチャンスがあるのです。業界経験不問でも支援要員、派遣要員で活躍している方は多いです。基本は臨床試験、医療データの取り扱いをします。技術の実績があれば活躍できます。お仕事応募してみましょう。
SAS未経験者はどうやって製薬業界に入る?
SAS未経験者はそもそも製薬業界未経験者も多いでしょう。そのためそもそもどうやって製薬業界に入り込むのか?という問題が生じます。これは以下のような手段で入り込むのがいいです。お仕事はリモートワークも普及されており、土日祝日が休みなのでかなり楽です。交通費支給をしてくれるエージェントも多くあります。大手も募集をしており、長期間が多いですが、新着求人は少ないです。シニア層でもチャンスがあります。
取引先が製薬企業
取引先が製薬メーカーである企業に就業するというケースがあります。これらの会社はだいたい事業内容はIT、派遣となっており、要員を外部派遣する会社になります。そして採用までのハードルも比較的低いため、就職しやすいです。業種がコンサルティング企業だと、国内製薬業界の幅広いクライアント、顧客とつながっていることが多いです。女性でも補助の帳票作成、データベース仕様書作成などのサポートから働く人がいます。求人情報は多くありませんので、タイミング次第です。
契約社員
製薬業界は未経験者をいきなり正社員で採用してくれるケースは多くありません。そのため、最初は雇用形態は契約社員などの形態で入り込むのが一番現実的です。製薬企業は採用枠が年々減っていますが、CRO企業であれば入り込むチャンスは多くあります。休日が週休2日で医薬品に興味があり、EXCELが使えれば仕事は大体できます。学歴は高卒以上で、研究治験データに慣れている人だと即戦力で活躍します。
数年後SASエンジニアとして、独立も可能
そして未経験者は就業先で実務経験を磨いて、数年後に独立するというのが理想でしょう。SASのフリーランスは案件があまりありませんが、希少価値が高いので、求人が見つかると大体採用されます。また年収も800万~1000万前後は狙えますので、かなりおいしいです。
これから挑戦するべきおすすめの資格
最初の巨大なハードルは何と言っても企業に採用されるということ。採用されるためには意欲もそうですが、資格があるといいと思います。そこでお勧めの資格を紹介します。これらがあると、パートや派遣でもフルタイムで気軽にスタッフとして働けます。アナリストやプログラマーなどこだわりがあるならこれらの資格に関わるため取っておきましょう。医薬品開発は渋谷区や新宿区など東京の現場に多いです。山手線で楽に通えて入社してスキルアップも行けます。
SAS Base Programming
SAS Base Programmingの試験は200~1000点で採点され、725点以上が合格になります。この試験はSASのDataステップやProcステップを覚えているというのが前提条件。SAS学習後、数か月から半年程度の技術者を想定しています。試験終了時、すぐに合否とスコアを知ることができます。
テストは自宅、もしくはテストセンターで受験します。受験料は24200円なのでかなり高い分類に入りますので、しっかり勉強してから受験したほうがいいです。SASの公式サイト内でサンプル問題が公開されています。
Advanced Programming Professional
こちらはBaseよりも上の資格になるのでBaseを取った後の受験になります。この試験ではSQLやSASマクロの素養を問われます。そのため、このレベルまでできるようになればある程度業務レベルの素養は得たことになります。この試験は実務1年以上を想定しています。
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